執筆者
なかた内科・胃腸内科クリニック
院長 中田 智之
「腹痛や下痢が何週間も続いている」
「体重が減ってきた」
「血便が出ることがある」
このような症状が続いている場合、クローン病の可能性があります。
クローン病は、腸に慢性的な炎症が起こる病気で、若い世代に多くみられます。早期に診断し、適切に治療を継続することが重要です。
京都市伏見区のなかた内科・胃腸内科クリニックでは、症状の評価から専門医療機関との連携まで対応しています。
クローン病は、口から肛門までの消化管のどの部位にも炎症が起こり得る「炎症性腸疾患」の一つです。
特に小腸や大腸に炎症が生じることが多く、潰瘍や狭窄(腸が狭くなること)を引き起こします。
原因ははっきりとは解明されていませんが、免疫の異常や遺伝的要因、腸内細菌の関与などが考えられています。
症状は個人差がありますが、代表的なものは以下の通りです。
症状が軽くなったり悪化したりを繰り返すことが特徴です。
炎症が長期間続くと、以下のような合併症を引き起こすことがあります。
炎症が繰り返されると、腸の壁が厚くなり、硬くなっていきます。その結果、腸の内腔が狭くなり、食べ物や便が通りにくくなります。狭窄が強くなると腸閉塞を起こし、緊急対応が必要になることもあります。
クローン病では、炎症が腸の壁を深く貫通することがあります。その結果、本来つながっていない臓器同士がトンネル状につながる「瘻孔」が形成されることがあります。瘻孔は薬物治療だけでなく、外科的治療が必要になることもあります。
肛門周囲膿瘍や痔瘻(じろう)は、クローン病で比較的多くみられる合併症です。再発を繰り返すこともあり、専門的な治療が必要です。
小腸に炎症がある場合、栄養の吸収が十分に行われなくなります。鉄欠乏性貧血やビタミン不足が生じることがあります。
長期間にわたり腸の炎症が続くと、大腸がんの発症リスクが高まることが知られています。そのため、定期的な大腸カメラ検査によるフォローが重要です。
大腸や小腸の一部を直接観察し、特徴的な潰瘍や炎症の有無を確認します。
必要に応じて組織を採取し、詳しく調べます。
当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない大腸カメラ検査に対応しています。
炎症の程度や貧血の有無を確認します。
必要に応じてCTなどの画像検査を行い、腸の状態を評価します。
クローン病は完治が難しい慢性疾患ですが、適切な治療により症状をコントロールすることが可能です。
などを使用します。
病状が安定している期間(寛解期)をできるだけ長く維持することが治療の目標です。
慢性的な腹痛や下痢を「体質」と思い込んでいませんか。
若い方でもクローン病を発症することがあります。
なかた内科・胃腸内科クリニックでは、
を行っています。
長引く腹部症状がある方は、早めにご相談ください。



